せとうち暮らし vol.12

巻頭特集
瀬戸内海の風景を訪ねて

瀬戸内海の国立公園指定80周年を記念して、1年を通じて瀬戸内海を再発見するシリーズの最初のテーマは「風景」。そもそも「瀬戸内海」という呼び名が誕生したのは19世紀頃。じつは、まだ100年余りの歴史しかありません。しかも、最初にそう呼んだのは、海外の来訪者たち。彼らが用いた「inland sea」の訳語が始まりです。当時、感嘆の言葉とともに本国に紹介された瀬戸内海。彼らの心を動かしたものは何だったのか。この海の風景を通して探りました。

  • 写真家・石川直樹さんインタビュー
    島を旅するということ。〜アーキペラゴ(多島海)の魅力とは?
  • 瀬戸内海のはじまり〜知っているようで知らない瀬戸内海の素顔
  • せとうち写真帖in香川〜島の人にアンケート「島で一番好きな風景は?」
  • 瀬戸内MOVIE’S〜映画に描かれた瀬戸内海

新企画
せとうちキャラバン編集部

ライターやカメラマンだけでなく、せとうち暮らし編集部が丸ごと、瀬戸内の島々へお邪魔する新企画。第1回は山口県の周防大島へ。「日本のハワイ」と呼ばれた秘密や、民俗学者・宮本常一の足跡など、周防大島の魅力を合宿取材で徹底レポート。

連載コーナー

  • TURTLE ISLAND STORIES/銀河鉄道と石の島、魂の道と梟と
  • 乗松めがね/瀬戸内にひろがるたこつぼ
  • 自転車があるじゃないか/石の声を聞け(広島・香川県)
  • せとうち島ごはん/豊島(香川県)の黒豆ご飯
  • 旅するあっこの妄想!?移住計画/周防大島編
  • なタ書評/瀬戸内海のスケッチ〜黒島伝治作品集
  • せとみみ~島の口コミ掲示板

Editor’s Note

今号から「せとうち暮らし」が新しくなりました。今まで香川県内の島々を紹介してきましたが、エリアを瀬戸内海全域に広げてリニューアル。ページ数も増えて、質量ともにパワーアップしました。瀬戸内海の島の数は727島。同じ瀬戸内海に暮らす私たちにとっても、まだまだ知らない事だらけ。だったら、やっぱり自分たちの足で現地を歩かなきゃ!ということで、キャラバン編集部という新企画もスタートしました。記念すべき第1回は周防大島。宮本常一の本を多数手がける「みずのわ出版社」の柳原一徳さんにひも解いてもらった、常一さんの言葉の一つひとつが、今も心に強く残っています。

(小西)